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東條英機の遺書全文

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東條英機は日本の対米英開戦時の内閣総理大臣。
現役軍人のまま第40代内閣総理大臣に就任した
(在任期間は昭和16年(1941年)10月18日 - 同19年(1944年)7月18日)
敗戦後に連合国によって行われた東京裁判にて「A級戦犯」として起訴され、
1948年11月12日に絞首刑の判決が言い渡され、
1948年12月23日、巣鴨拘置所で死刑執行された。
享年65。

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遺 書

開戦当時の責任者として敗戦のあとをみると、実に断腸の思いがする。
今回の刑死は個人的には慰 (なぐさ) められておるが、
国内的の自らの責任は死を以 (もっ) て贖 (あがな) えるものではない。
しかし国際的の犯罪としては無罪を主張した。
今も同感である。
ただ力の前に屈服した。
自分としては国民に対する責任を負って満足して刑場に行く。
ただこれにつき同僚に責任を及ぼしたこと、又下級者にまで刑が及んだことは実に残念である。

天皇陛下に対し、又国民に対しても申し訳ないことで深く謝罪する。
元来日本の軍隊は、陛下の仁慈 (じんじ) の御志 (おんこころざし) に依 (よ) り行動すべきものであったが、
一部過ちを犯し、世界の誤解を受けたのは遺憾であった。
此度 (このたび) の戦争に従事してたおれた人及び此等 (これら) の人々の遺家族に対しては、
実に相済まぬと思って居る。心から陳謝する。

今回の裁判の是非に関しては、もとより歴史の批判を待つ。
もしこれが永久平和のためということであったら、
も少し大きな態度で事に臨 (のぞ) まなければならないのではないか。
此の裁判は結局は政治的裁判で終わった。勝者の裁判たる性質を脱却せぬ。

天皇陛下の御地位 (おんちい) は動かすべからざるものである。
天皇存在の形式については敢えて言わぬ。
存在そのものが絶対必要なのである。
それは私だけではなく多くの者は同感と思う。
空気や地面の如 (ごと) く大きな恩 (めぐみ) は忘れられぬものである。

東亜の諸民族は今回のことを忘れて、将来相 (あい) 協力すべきものである。
東亜民族も亦 (また) 他の民族と同様に天地に生きる権利を有 (も) つべきものであって、
その有色たるを寧 (むし) ろ神の恵みとして居る。
印度 (インド) の判事には尊敬の念を禁じ得ない。
これを以 (もっ) て東亜諸民族の誇りと感じた。
今回の戦争に因 (よ) りて東亜民族の生存の権利が了解せられ始めたのであったら幸いである。
列国も排他的の感情を忘れて共栄の心持ちを以て進むべきである。

現在日本の事実上の統治者である米国人に対して一言するが、
どうか日本人の米人に対する心持ちを離れしめざるよう願いたい。
又日本人が赤化しないように頼む。
大東亜民族の誠意を認識して、これと協力して行くようにされねばならぬ。
実は東亜の他民族の協力を得ることが出来なかったことが、今回の敗戦の原因であったと考えている。

今後日本は米国の保護の下に生きて行くであろうが、極東の大勢 (たいせい) がどうあろうが、
終戦後、僅か三年にして、亜細亜大陸赤化の形勢は斯 (か) くの如くである。
今後の事を考えれば、実に憂慮にたえぬ。
もし日本が赤化の温床ともならば、危険この上もないではないか。


今、日本は米国より食料の供給その他の援助につき感謝している。
しかし、一般人がもしも自己に直接なる生活の困難やインフレや食料の不足などが、
米軍が日本に在るが為 (ため) なりというような感想をもつようになったならば、
それは危険である。依 (よ) って米軍が日本人の心を失わぬよう希望する。

今次戦争の指導者たる米英側の指導者は大きな失敗を犯した。
第一に日本という赤化の防壁を破壊し去ったことである。
第二には満州を赤化の根拠地たらしめた。
第三は朝鮮を二分して東亜紛争の因 (いん) たらしめた。
米英の指導者は之 (これ) を救済する責任を負うて居る。
従ってトルーマン大統領が再選せられたことはこの点に関し有り難いと思う。


日本は米軍の指導に基づき武力を全面的に抛棄 (ほうき) した。
これは賢明であったと思う。しかし世界国家が全面的に武装を排除するならばよい。
然 (しか) らざれば、盗人が跋扈 (ばっこ) する形となる。
(泥棒がまだ居るのに警察をやめるようなものである)

私は戦争を根絶するためには慾心 (よくしん) を人間から取り去らねばと思う。
現に世界各国、何 (いず) れも自国の存在や自衛権の確保を主として居る
(これはお互い慾心を抛棄 (ほうき) しておらぬ証拠である)。
国家から慾心を除くということは不可能のことである。
されば世界より今後も戦争を無くするということは不可能である。
これでは結局は人類の自滅に陥るのであるかも判らぬが、事実は此 (こ) の通りである。
それ故 (ゆえ) 、第三次世界大戦は避けることが出来ない。


第三次世界大戦に於 (お) いて主 (おも) なる立場にたつものは米国およびソ連である。
第二次世界大戦に於いて日本と独乙 (ドイツ) というものが取り去られてしまった。
それが為 (ため) 、米国とソ連というものが、直接に接触することとなった。
米ソ二国の思想上の根本的相違は止むを得ぬ。
この見地から見ても、第三次世界大戦は避けることは出来ぬ。

第三次世界大戦に於いては極東、即ち日本と支那、朝鮮が戦場となる。
此 (こ) の時に当たって米国は武力なき日本を守る策を立てねばならぬ。
これは当然米国の責任である。日本を属領と考えるのであれば、また何をか言わんや。
そうでなしとすれば、米国は何等 (なんら) かの考えがなければならぬ。
米国は日本八千万国民の生きて行ける道を考えてくれなければならない。
凡 (およ) そ生物として自ら生きる生命は神の恵である。
産児制限の如 (ごと) きは神意に反するもので行うべきでない。

なお言いたき事は、公、教職追放や戦犯容疑者の逮捕の件である。
今は既に戦後三年を経過して居るのではないか。
従ってこれは速 (すみ) やかに止めてほしい。
日本国民が正業に安心して就くよう、米国は寛容の気持ちをもってやってもらいたい。

我々の処刑をもって一段落として、
死傷者、戦災死者の霊は遺族の申し出あらば、これを靖国神社に合祀せられたし。
出征地に在る戦死者の墓には保護を与えられたし。戦犯者の家族には保護をあたえられたし。

青少年男女の教育は注意を要する。
将来大事な事である。近事 (きんじ) 、いかがわしき風潮あるは、
占領軍の影響から来ているものが少 (すくな) くない。
この点については、我が国の古来の美風を保つことが大切である。


今回の処刑を機として、敵、味方、中立国の国民罹災者 (りさいしゃ) の一大追悼慰霊祭を行われたし。
世界平和の精神的礎石としたいのである。
勿論、日本軍人の一部に間違いを犯した者はあろう。
此等 (これら) については衷心 (ちゅうしん) 謝罪する。
然 (しか) しこれと同時に無差別爆撃や原子爆弾の投下による悲惨な結果については、
米軍側も大いに同情し憐憫 (れんびん)して悔悟 (かいご) あるべきである。

最後に、軍事的問題について一言する。
我が国従来の統帥権独立の思想は確 (たしか) に間違っている。
あれでは陸海軍一本の行動は採れない。
兵役制については、徴兵制によるか、傭雇 (ようこ) 兵制によるかは考えなければならない。
我が国民性に鑑みて再建軍隊の際に考慮すべし。
再建軍隊の教育は精神主義を採らねばならぬ。
忠君愛国を基礎としなければならぬが、責任観念のないことは淋しさを感じた。
この点については、大いに米軍に学ぶべきである。

学校教育は従前の質実剛健 (しつじつごうけん) のみでは足らぬ。
人として完成を図る教育が大切だ。
言いかえれば、宗教教育である。
欧米の風俗を知らす事も必要である。
俘虜 (ふりょ) のことについては研究して、
国際間の俘虜の観念を徹底せしめる必要がある。


辞 世

我ゆくもまたこの土地にかへり来ん
国に報ゆることの足らねば

さらばなり苔の下にてわれ待たん
大和島根に花薫るとき





(コメント)

大東亜戦争とは、白人による世界征服の阻止、有色人種解放のために日本が戦い、
負けざるを得なかった戦いだと自分は考えている。
開戦した直接的な理由は自衛戦争のためだが、
ABCD包囲網で石油などの重要資源の輸入を白人に止められ、
戦わざるを得なかったわけである。
資源に乏しい日本が、近代国家の血液である石油を止められれば失血死する以外に道はない。
失血死するくらいならたとえ少ない勝機であっても戦おうというのが開戦時の日本人の考え方であり、
ハワイ諸島のように戦わずにアメリカに併合されるくらいなら、
負けるのを覚悟で戦った方がまだマシだったのである。

大東亜戦争の世界史的な意義は非常に重大で、あのタイミングで大東亜戦争が起こらなければ、
現在のような国際社会の実現は不可能だったように思われる。
大東亜戦争が起こらずに核兵器の開発が成功し、
世界各地に植民地を持つ欧米の列強国が核兵器で武装していれば、
永遠にアジア・アフリカの植民地が解放されることはなかっただろうと思われるからである。
大東亜戦争を戦わないことで日本一国は生き延びられたかもしれないが、
日本がもし戦わなければ、アジア・アフリカ諸民族は核兵器の力を背景に
半神半人と化した白人に半永久的に支配される
悪夢のような世界が展開されていた可能性は非常に強い。


大東亜戦争が無ければ、植民地の独立勢力に対して原爆が使用された可能性も考えられ、
そんな蛮行を許せば、誰も白人の支配に対抗しようなどとは思わなくなるだろう。
いわば植民地が解放可能なギリギリのタイミングで大東亜戦争が起こり、
日本は有色人種の未来を背負って戦い、白人の業を背負って敗れたのである。


日本の戦争責任をやかましく唱える反日左翼勢力は国内にたくさん存在するが、
もし日本が戦わなかったならば、という状況を考える人間は一人もいない。
彼らは単に戦勝国の価値観を代弁しているに過ぎず、
戦勝国や敗戦利得者である朝鮮人の手先以上の存在ではないからである。
その最たるものが日本のマスコミであり、マスコミの世論操作や洗脳によって、
日本人は正しい歴史観や大和魂を失い、
現在の堕落した日本人が生まれたのはご承知の通りである。


東條英機の残した遺書を読むと、
決して彼がヒトラーのような独裁者や狂った軍国主義者などではなく、
非常に識見や教養が高い、道徳的にも極めてまともな日本人だったということが良く理解出来る。
そのまともな人間を持ってしても「開戦やむなし」という考えに至らしめたのが
当時の日本を取り囲む状況であり、世界情勢だったのである。
小学生の頃、わけも分からず東京裁判の映画を見せられた記憶があるが、
何だか一方的な内容だった印象がある。
現在のように日本がアメリカや中国、韓国の属国のような立場ならば、
東條英機の扱いが変わることはないかもしれないが、
せめて彼が靖国神社に祀られていることを良しとするしかないようである。

国内的な責任を痛感し、戦勝国による処刑をむしろ積極的に受け入れる東條の心情は胸を打つが、
彼が無罪を主張した理由が国際法的な日本の立場を考えてのものであり、
決して自分の命惜しさに主張したものではないことを 多くの日本人に知ってもらいたいものである。
少なくとも同じ日本人が日本人に対し、日本の戦争責任という戦勝国の価値観を主張するべきではないと思うが、
朝日新聞のように道徳的に破綻した存在になりたくなければ、
日本人は先人の魂に対して襟を正す必要があるように思える。
東京裁判で戦犯と呼ばれた人達は戦勝国側が一方的に非合法的に裁いたのであって、
日本人が裁いて処刑したわけではない。そのことは常に忘れないようにしたいものである。






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